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2019年10月08日

「賃貸経営」は戦略が大事 物件購入前に知っておきたい4つの「P」

不動産投資は「投資」と呼ばれていますが、実際には入居者に家賃を払ってもらうことで利益を得る賃貸事業と言えます。

そのため、自分自身で空室対策やリフォーム費用を抑えることができるので、他の投資よりもリスクコントロールがしやすく、比較的安全な投資と言われています。

不動産投資で成功するということは、賃貸事業をいかに上手に運営するかと言えます。

今回は、賃貸経営で知っておきたい4つの「P」についてお話したいと思います。


■賃貸経営の4Pとは

4Pという考え方は、もともとマーケティング戦略を立案、実行する際に使われ、その構成要素である

Product(プロダクト:製品)
Price(プライス:価格)
Place(プレイス:流通)
Promotion(プロモーション:販売促進)
を元に市場分析を行い、自社の強み、弱みなどを検討して戦略を立てます。

頭文字がすべてPであるということからマーケティングの4Pと言われています。

この考え方は、賃貸経営にも当てはまります。

賃貸経営の4Pでは、

Product(プロダクト:物件)
Price(プライス:家賃)
Place(プレイス:立地)
Promotion(プロモーション:広告活動)
と置き換えて考えます。

不動産投資を行うに当たって、物件を購入する際、今持っている物件の状況を検討する際に、この賃貸経営の4Pを活用すると非常に有効です。


■入居者のニーズを知る

賃貸経営で重要なのは「いかに入居者に物件を選んでもらうか」です。

入居者が物件を選ぶ際には、エリア、家賃、駅、路線、間取りなどを元に検討します。

なぜこの賃貸経営4Pが不動産投資で有効なのかというと、4Pを検討することが入居者のニーズを知ることにつながるからです。

次は、4Pについて詳しく説明していきます。

・Product(プロダクト:物件)

間取り、設備、部屋の位置、開口部の向き、眺望といった物件に関する情報です。

物件の間取りはワンルームなのか、ファミリータイプなのか、設備は、バス・トイレ別、部屋の位置は、角部屋、南向き、階数などをチェックします。

・Price(プライス:家賃)

入居者の部屋選びで需要な要素のひとつが家賃です。

家賃は、収入の問題などがあり、家賃を上げて高めの部屋に住むというのが難しいからです。

自分の物件と同じタイプの物件の家賃がいくらか、相場を把握することが重要になります。

・Place(プレイス:立地)

賃貸経営で最も重要だと言われるのが立地です。

やはり、駅直結のタワーマンションなど利便性の良い立地ある物件は人気が高く賃貸には困りません。

しかし、そういった物件は物件価格も高く、競争相手も多いので、収益的な魅力は少ないと言えます。

そのエリアで勝ち残っていくためには、単身者またはファミリーが多いのか、ターミナル駅までの距離、学校や病院といった周辺施設の充実度などを考慮し、どういった賃貸需要があるエリアなのかを把握することが重要になります。

・Promotion(プロモーション:広告活動)

賃貸経営で意外に大事なのが広告活動です。

賃貸経営における広告活動としては、現在はポータルサイトが主流となっており、個人で広告するのは非常に難しい状況です。

そのため、賃貸仲介会社と良い関係を築く必要があり、自分の物件をどの不動産会社に任せればよいかというのは賃貸経営の生命線とも言えます。


■分析なくして勝利なし

何も考えずに不動産投資を始めても成功する確率は非常に低いでしょう。

中には偶々うまく人もいるかもしれません。

しかし、不動産投資で成功している人の多くは、物件を購入する際に必ずこの4Pを検討し、この物件ならこのエリアで十分勝てるということを事前にシミュレーションしています。

やはり、賃貸経営においてもマーケティングの世界同様、分析は非常に重要だと言うことです。

不動産投資を始めるに当たって物件を購入する際には、まずこの4Pを検討してみてください。

(マネーの達人より引用)

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